一期一会

一つ一つの出会いが楽しみの元

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新年初のうらく会

 年が明けたと思ったら、はや月末。
全くなんて早いんでしょう!

年末に決めてあったうらく会の今年初めての集まりです。

今日もメンバー全員元気に集まりました。
なんでもないことのようだけれど、もう私たち77歳を過ぎているので(二人10歳以上若い方がいるのでひとくくりにはいえませんが)どんな異変が起きてもおかしくありません。

ちなみに昨年は席主である私が体調に異常をきたして、半年もお休みをいただき再開したのは4月のことでした。

今年は無事に予定通り開催できて本当にうれしく思います。


今日のお菓子
花びら餅を黒い縁高に入れて新年らしい気分を出しました。

メンバーのお一人が珍しい縁起物の「初なすび」を持ってきてくださいました。

「一富士 二鷹 三茄子」と昔から年の初めに見る夢の中になすびが出てくるといいことがあるといわれています。
茄子は和合、平和、無駄のないシンボルとされているそうです。
初なすびは鶴岡の民田部落のみでとれる民田茄子(みんでんなす)を使って特殊な加工がされており、一口噛むと思ったほど甘くなく、中は少し緑がかっていて、果物のような味がします。

松尾芭蕉も奥の細道で鶴岡を訪れた時に出された小粒の茄子をつまみ、思わず「珍しや 山を出羽の(いでほ) 初なすび」とうたいあげたそうです。(お菓子につけられた説明書による)

何か寿命が伸びそうな、とてもおいしいお菓子でした。

お点前は炭のつぎかたの鍛錬をする「廻り炭」をしました。
うらく会20171月

いつもの炭斗とは違い、炭台という大きな三宝のようなものにたくさんの炭を乗せおいて、一度炉の中の火を一旦すべてあげて(写真、上の左)、火がつかないようにしておいて、席にいるみんなに好きなように炭をついでもらうという遊びです。

種火は炉中の灰の中に埋めておいて、一回りしたら、あとで亭主役の人がそれを掘り起こしそれを火種にして再び炉中の炭をお湯が沸くようにするという、不思議なお遊びです。

実際にはそんなことをしていてはお湯が沸かないかもしれないので、一旦とった火を二つ三ついれてインスタントに火を起こすのですが、なんだか昔の人ののんびりした気分を味わえるお点前かもしれません。

炭というのは最近は焼き鳥屋くらいでしか見られないものになってしまいましたが、私が子供のころはまだ炭を使った掘りごたつがありましたし、七輪に火を起こして魚を焼くなどどいう行為も普通に行われていました。

町の中には炭屋さんがあり、炭俵をのせたリヤカーで家まで配達してくれていた風景を思い出します。
そう、夏は炭の需要が少ないので、氷屋を兼業する店もありました。
氷も切って、やはり配達してくれて、氷を使う冷蔵庫の重要な材料でした。
多分、電気冷蔵庫が普及するまでは、どこの家にも木でできた冷蔵庫があったと思います。

こんな懐かしい風景を思い出させてくれる炭は、最近は製造する人が少なくなり、中国やラオス、ベトナムから輸入されるものも多いそうです。

茶道で使う炭は備長炭(ウバメガシ)のような硬いものではなく、クヌギやミズナラ、コナラ、カシなどを使った菊炭というものが使われます。
寸法が決まっていて、炉用は大きく、風炉用は小ぶりでつぐ量が少なくなるなど、季節により2種類の炭を使い分けます。
今は茶道具屋さんが決まった寸法に切られたものを箱詰めで売っていますので、楽になりましたが、昔は鼻の穴を真っ黒にしながらシーズンごとに炭切りを自分の家でしていたものです。

こうしてみると茶道も近代化してしてきたというか、手抜きができるようになり楽になりました。

炭点前の話から、つい横道にそれて炭の話が長くなりました。

火がついてお湯も沸いて、濃茶、薄茶を皆で飲んで、その後は旭鮨本店に行って新年の会食をしました。

今年もメンバーが欠けることなく続いて行ってほしい「うらく会」です。

Comment

NoTitle 

皆さんお揃いでお茶会、よかったですね。
お茶のこと、みせていただく度に新鮮です。
私には別世界ですが、それだけに奥深さに感じ入ってしまいます。
炭の扱いひとつでもいろいろあるのですね。
昔は炭をご自分で切っていたのですね。
鼻の穴を真っ黒にして・・・・大変な作業だったんですね。

炭やさんのことは懐かしいですね。
そう、夏は氷やさんになっていましたね。
近いところにあったので、大きなボールいっぱいに
氷を削ってもらってかき氷で食べたことを思い出します。
こんなに便利な世の中になるなど思ってもみないこと、
改めて時代の進化に驚きます。
  • posted by すいれん 
  • URL 
  • 2017.01/28 21:38分 
  • [Edit]

NoTitle 

皆さんお揃いで新年のお茶会を祝えてよかったですね。
今年は順調な滑り出しで、毎月お元気に集まって、お点前をブログで拝見できることを、私も祈っています。
「初なすび」・・・珍しいお菓子があるのですね。
見るのも聞くのも初めてです。
「廻り炭」・・・お茶を習っていた大昔(笑) やった覚えがあります。
炭一本足すのに、ものすごく考えた覚えが??? 
とても楽しくお遊びというところまではいかなかったわ((+_+))
せっかく親がお金をかけて習い事をさせてくれたのに、その時だけで身に付かずに終わってしまい
年を取った今になって、もっと真剣に取り組んでおけば良かったと思うことが多々あります。
  • posted by はっちゃん 
  • URL 
  • 2017.01/29 09:44分 
  • [Edit]

すいれんさん、ありがとうございます 

なんだかいつも似たり寄ったりの記事でお目だるいことと思います。

炭があまりにも目の止まらない時代になったので、つい昔話を含めて長々と書いてしまいました。

新しいことはなかなか覚えられないけど、昔の思い出だけは折あるごとにひょっとよみがえるものですね。

小学校の同級生がメンバーの大半なので、しょっちゅう昔話に花を咲かせています。
  • posted by ピメント 
  • URL 
  • 2017.01/29 13:30分 
  • [Edit]

はっちゃんも記憶に残っていらっしゃるのね 

子どもの頃は自分の意志で無く、親が行けというから稽古事をしていましたっけね。
私も書道、珠算などの塾に通っていました。

お茶は伯母が茶道師範なので、そこで門前の小僧です。
10歳くらいからお茶会にも出ていました。

その頃伯母のところにお稽古に来ていた方が「うらく会」のメンバーなのです。

みんなお菓子につられてのお稽古でしたが、大人になって自分の意志でそれぞれ先生について研鑽されてきて今に至ります。
お弟子さんを持っている方もいます。

この年になり「ちゃん付け」で名前を呼び合い、昔話ができる友人はありがたいですね。
  • posted by ピメント 
  • URL 
  • 2017.01/29 13:40分 
  • [Edit]

NoTitle 

メンバーの皆さまが全員お揃いになって、
新年のお茶を楽しまれるのは、お幸せなことですね。
親しい友を幾人も見送った私には、とても羨ましく思われます。

「初なすび」とは、茄子を加工して作られたお菓子なんですか?
どんなお味なのだろうと、楽しく想像しています。

茶道は、奥深いのね。
また、歴史をひもとく楽しさもありそうですね。
生け花は叔母について習っていましたが、あまり身についていないかと。
  • posted by クリス 
  • URL 
  • 2017.01/29 13:56分 
  • [Edit]

クリスさん、コメントありがとうございました。 

もう20数年続いているこの会は、皆さんとても気持ちの良い方ばかりなので、
できるだけ長く続けたいと思っています。

去年は私が体調不良で、迷惑をかけてしまいこの先どうなることかと心配しましたが、
最近は少し持ち直してきたようなので頑張ります。

お菓子は毎月当番が決まっていて、それぞれに趣向を凝らしてくださるのでいろいろなものに出会えます。

今月の花びら餅は私が用意しましたが、「初なすび」はちょっと衝撃を受けました。
見かけと味が全然違うんですもの。

こんど取り寄せてみようかと思っています。
花びら餅も見せびらかしてばかりいないで、味わっていただかないとね。
  • posted by ピメント 
  • URL 
  • 2017.01/29 22:36分 
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